普段に着物を着ていると全員もれなく
「大変じゃないですか!?」と
聞かれたことがあると思うが
私からすると
「ペットを飼うほうが大変だと思う」。
着物を着るということは、
生活の中に新しい時間・空間が必要なことは間違いない。
それは例えればどんなことだろうとずっと思っていて
たどり着いた結論は
ペットを飼うようなもの。
否、ペットを飼うほうが大変に決まっている。
(だって生きているのだから。)
着物は数日間、数週間、いや数年放っておいたって
まず傷むこともない。

日々の時間に関しては
着物を自分で着るのは、慣れれば
(そして途中でやり直しが発生しなければ)
15分もあれば着れる人が多い。
それに対して、犬を飼っている人は
毎朝、毎夕、30分~1時間の散歩に出かけているではないか!
暑い日も寒い日も、雨の日も雪の日も……。
そっちのほうが絶対に大変なのである。
普段に着物を着ている人の割合がどれぐらいのものなのか
データを見たことはないが、おそらく
日本の人口の1%にも満たないのだろう……。
対して、犬を飼っている人の割合は25%。(今調べた)
みんな、数に惑わされている!!!!
犬を飼っている人が多いせいで
着物を着るよりも犬を飼うほうが簡単だという錯覚が生じているだけだ!!!!
そして普段着物民とはいえ月に数回、着物を着て出かける
くらいの頻度の人が多いけれども
犬を飼っている人は1日に2回も、犬を連れて外を歩いている!!!
だからさらに錯覚が助長されるのだ!!!
着物を着ている人の中には
なんとペットを飼っている人もいて
これは超人的だと言わざるを得ない。
きっと家賃収入を得ているに違いない。
※個人の偏見です

ペットを飼っている人が、それによって満たされているのと同様に
着物もまた、着ることによって心が満たされる。
どちらも愛好家の生活になくてはならぬものであるという点もまた
同じなのである。